寝袋は一番重要なキャンプの道具の要です。アウトドアライフの
第一歩は自分にあった寝袋を見つけることから
寝袋(ねぶくろ)はドイツ語でシュラフザック(Schlafsack)、英語ではスリーピングバッグ (sleeping bag) と呼ばれキャンプなどには欠かせない携帯用の寝具だ。
定番はモンベル寝袋とかコールマン寝袋とかあるけれどツタンカーメン寝袋とやらエジプトのファラオのミイラの棺桶を模した寝袋が品切れになるほど売れているらしい。勿論アウトドアでも使えるが娯楽性が優先された寝袋のようで本来の寝袋に要求される性能は二の次で遊び心重視のように見える。3000年の眠りをお約束するツタンカーメンの寝袋でファラオの寝心地が味わえますとか、それにしても棺桶を寝袋にあてがうなんて永久に寝てしまえと言われているような気がしないでもないが眠ったままというようなことにならないようありたいものだ。
モンベル寝袋
寝袋の形状は封筒型といわれる上から下まで同じ幅の長方形の寝袋とミイラ(mummy)に似ているマミー型とか人形型いわれる肩口が広く足先に向かうにしたがって狭まる寝袋がある。
封筒型の寝袋はゆったりとしているので布団に近い寝心地だけど密着性が無いので保温性能に劣る。普通横にファスナーが付いていて開け閉めによって温度調整が容易に行えるようになっている。春から秋にかけてのオートキャンプなら封筒型の寝袋がお勧めだ。たたんだ時の収納性はあまり良くないが車で移動する運搬手段を持ったオートキャンプなどに多用されている。この種の寝袋はフルオープンすれば、マットやブランケットとしても使える。
マミー型とか人形型といわれる寝袋は頭まですっぽりかぶれるようになっていて体の形に合わせた形状のため、無駄なすき間ができず保温性能が高いが中で身動きが取れないので慣れないと寝苦しい。軽く収納しやすいので人力で運搬が必要な登山やバックパッキングなどではほとんどの場合マミー型の寝袋が利用される。
このほか横開きの封筒型との折衷ともいえるタイプや2本足にわかれ中で足を組んだり、立てたりできる寝袋もある。
寝袋の保温力は素材と綿量で決まり羽毛や化学繊維の綿が保温材として中に詰められている。ポリエステルの綿が使われている寝袋が多いが、小型軽量化・高性能化のために羽毛を使った寝袋もある。冬用のものは二重構造にして外側と内側の縫い目が重ならないように工夫し縫い目から体温が逃げるのを防ぐようした寝袋もある。羽毛の寝袋は保温性能が高いが水に濡れることに弱く、必要に応じてシュラフカバーをつける必要がある。清潔のため、シュラフ用のシーツを使用すればいい。
寝袋を収納する袋(シュラフバッグ)に衣類を詰め込めば、まくらに早代わりだが寝ている間に結構汗をかくので、ビニール等の防湿性の袋等に衣類を入れておくほうがいい。起きた時にまくらの中の衣類が湿っていて気持ち悪いという事が避けられる。
冬場のキャンプでないのなら化繊の寝袋で十分だ。少し寒いときには毛布を持って行ったり、トレーナーなどを1枚多く着て寝袋に入れば大丈夫だろう。寒いときには使い捨てカイロをシュラフの中に入れれば、暖かくなるので、準備しておくもよいだろう。
コールマン寝袋
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